わたし’s blog

~育休中のわたしと家族のお話~

初めての妊娠と流産と稽留手術のお話②

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最近3番目の子供がかわいくてかわいくて、クーイングもじょうずになり、長いことお話をしてくれます。表情も豊かになり、基本が困った顔ですが、笑ってみたり、真面目になったり、寄り目になったり。夜は寝てくれる親思いの子です!

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◆初めての妊娠と流産と稽留手術◆

⑶人生で初めての手術
赤ちゃんの心臓が動いていないと言われてから1週間後、再び病院で赤ちゃんをみてもらいましたが、
やはり心臓は動いていませんでした。覚悟は決めていたので涙はでませんでした。このとき妊娠9週。この総合病院は手術をして赤ちゃんをだしてあげるそうです。1番早い日程で手術の日を決め、段取りの説明を受けました。お金はかかるけど、個室希望にしました。全身麻酔になるそうで、麻酔科にいって問診を受けました。そして前があくショーツや大きいサイズのナプキンなど、指定されたものを売店で購入しました。
手術当日、病院に行き持参したパジャマに着替え、手術をしやすいように子宮の道を広げる処置に行きました。これが、痛い!この痛さで赤ちゃんがいなくなるという気持ちにスイッチが入り、大泣きしました。痛さで大泣きしていると思った先生は処置するのをやめてくれました。そのままでも手術はできるとのことでした。いったん病室に戻り、看護師さんが呼びにきてくれて、手術室へ向かいました。初めての全身麻酔。麻酔がはいるとなんの記憶もありません。本当に眠った時みたいな感覚でした。まず耳から看護師さんの声が聞こえて来ます。うっすらと意識が戻りはじめ、次に目を少しあけます。手術室に横になっている自分がいました。麻酔を射つ前と同じです。また眠りについて次は夫の声が聞こえてきます。目を開けると病室に戻っていました。先生からはやはり赤ちゃんはいきていなかったと教えてもらいました。次の日会計を済ませ(個室代をいれてだいたい7万ぐらいでした)タクシーで家に帰りました。


⑷赤ちゃんがいない悲しみ
あっという間に赤ちゃんがお腹のなかからいなくなりました。いなくなった後、悲しくて悔しくてつらかったです。もらったばかりの母子手帳をみるのがつらかった。仕事をしていたおかげで気が紛れました。しかし通勤時に電車の中でマタニティーマークをつけた妊婦さんをみるのがつらかったです。(この経験からわたしはその後の妊娠時にマタニティーマークはつけない選択をしました)1番つらかったのが、小さな子供のいる親戚が心配して色々と遊びに誘ってくれたり、今後不妊治療するのか等話してくることでした。正直、今はそっとしておいてほしい、いつ立ち直れるかは分からないけれど、そっとしておいてほしい!色々なことから距離をおきたかったです。誰かに共感してほしいんではない、分かってほしいんではない、そっと立ち直るのを待っていて欲しかったです。じゃあずっと殻に閉じこもったままなのかと夫は言いました。わたしは自分で殻をやぶるまで待っていて欲しかったんです。

⑸また赤ちゃんがお腹にきてくれるのか
数ヶ月たつと赤ちゃんがいなくなった悲しみは受け入れられるようになりましたが、次はまた妊娠できるのかという不安がでてきました。ネット検索を繰り返し、鬱々とする日々を送っていました。何か一歩を踏み出したくて、夫と専門のカウンセリングにもいってみました。そこでやっぱり悲しい気持ちになったのが電車で見かけるマタニティーマークでした。(マークは妊婦さんを守るためにいいことだと思ってます!実際にわたしも妊娠しているときに、マタニティーマークをつけたら周りに妊婦だと気づいてもらえるので、安心できると思いました。別にマークを批判したいわけではありません)あの人も妊娠している。この人も妊娠している。わたしは妊娠していない。妊娠できないかもしれない。なんだか劣等感みたいなものを感じていました。今考えると自分の気持ちのもちようだと思えるのですが、当日は落ち込む日々でした。
そうこうしていると妊娠が発覚しました!ほんとにほんとに嬉しかったです。この命を大切にしたいと思った一方また赤ちゃんがいなくなったらと怖い気持ちもありました。1人で妊婦健診に行くのがこわくて、夫と土曜日にみてもらえる個人病院に通いました。その後、元気な女の子を無事出産しました!

⑹まとめ
妊娠することは当然のことではなくて、無事に赤ちゃんがうまれるのも当然のことではなくて、でも自分ではどうにもならないことで、自分ではどうにもならないことに向き合うこと、受け入れることがどんなに困難なことか。わたしは幸運にも長女を妊娠し出産することができました。出産してこの気持ちから立ち直ることができました。人にもよると思いますが、女の人にとって赤ちゃんができる、育つ、うまれるって、ほんとに大きくメンタルに関係しているんだと思いました。わたしを支えてくれた夫に感謝です。周りには色々な境遇のひとがいると思いますが、わたしはわたしと同じように苦しんでいるひとがいたら、色々気になると思うけどぐっと我慢してただ見守っていたいな。



(((((plofile)))))

4歳♀2歳♀0歳♂の子供3人を子育て中のワーキングマザー。現在一番下の子の育児休業取得中。育児に協力的な夫との5人暮らし。